シェフ・ルークのアイデンティティ

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シェフのルーク・ヴォルヨンです。

私は、アルザスのストラスブールで生まれました。
アルザス人である事、そしてアルザスの伝統を重んじる家庭で育ちました。
フルタイムの教師として働いていた母親に替り、10歳までは父方の祖母に育て
られました。祖母が作ってくれたのはいつもアルザスの家庭料理でした。
そして、祖父母や両親が休日に連れて行ってくれる
「WINSTUB(ヴィンシュトウープ)(ワインと家庭料理のレストラン)」
何よりの楽しみでした。

ご存じの様に、アルザスは何世紀にも渡りドイツとフランスで領土紛争が絶えなかった地方です。父方、母方双方の祖父母、そして私の両親もアルザス語(ドイツ語の方言のひとつ)を話し、この地方独特の文化、特に食文化を大切にして来ました。
そんな中、私も自然にアルザス語とアルザスの文化の中に入って行きました。私の第一の「IDENTITE = フランス語でアイデンティティの意味」は、アルザス人である事です。

私の祖母、そして母は兄や私が10歳位の頃から料理を始め家事一切を教えてくれました。男女に関わらず、「生きていく為に必要な術を身につける事」が出来てこそ一人前、という考え方です。
私が小学校高学年から中学生の時、アルザスでは生徒も親も昼食時は帰宅するのが一般的でしたが、昼食を作るのは私の役目でした。その時から料理の楽しさに目覚め、母を通じてアルザスの家庭料理を少しずつ教えてもらったのです。

その後、商業大学院(グランゼコール)に進学し、IT業界で長く仕事をして来ましたが、料理は常に私の一部であり、「IDENTITE」でした。
そして祖母や母から教えられたアルザス料理を伝えていきたい!WINSTUBを持ちたい!という夢を温め続けて来ました。縁あって日本人と結婚し、京都という素晴らしい街に出会い、夢をこの街で実現する事が出来ました。

アルザス地方はフランス有数の「美食の都」で、
星付きレストランが一番多く存在する地域でもあります。
そして世界的に有名な白ワインの産地、様々な食材の宝庫です。但し、私が本当にアルザス料理の「IDENTITE」だと思うのは、WINSTUBが提供している様な、アルザスの郷土料理、家庭料理です。

美味しい物を作る事、食べる事はアルザス人の「IDENTITE」のひとつです。
食材の宝庫で、そんなアルザス人に鍛えられたWINSTUBは家庭料理店、定食屋とは思えない様レベルを競っています。
そしてどんな小さな村にでもWINSTUBは存在します。

私の母が育った町は人口4,000人であるにも関わらずWINSTUBを含めた所謂レストランが13件存在します。何代にも渡って営業している店ばかりで、メニューも何代も前から同じ物ばかりです。アルザス人にとってWINSTUBがどれだけ身近で大切な存在かお解り頂けると思います。
そして伝統料理、家庭料理のレシピが時代を超えて愛され続けている事もお伝えしたいと思います。

luc wolljung

Alsace Wine アルザスワイン

Dinner ディナーメニュー

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